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法案通れば報道忘れる?
しかし,それ以上に,どの政治家に投票すれば,どのような政策をとってくれることになるのか,政策の観点から判断することこそが重要であり,そのことが分かるようにマスコミには報道して欲しいと思いますが,期待に反する報道ばかりです。
確かに,ミサイルの発射のたびごとに東日本ではJアラートがけたたましく鳴り響き,九州の官公庁や学校でも,Jアラート発令の際の防災訓練がなされていっているようです。あたかも,現代の「空襲警報発令」状態といっても過言ではありません。
また,最も地震の少ない地域の一つとされた熊本でも,昨年あのような大地震が発生しました。原発が設置された地域で,大地震が起きる可能性のない場所など日本国内のどこにもありません。私の居るところから最も近い伊方原発に至っては,中央構造線と呼ばれる大規模な活断層の間近に設置されています。さらにそのうえ,安倍首相は,「現実の脅威」があるとまでいっているのに,原発を動かす方向で進めていって良いのでしょうか。原発を攻撃されれば,日本は壊滅的なダメージを受けることになってしまいます。今回の「国難」の関係でも,原発をきちんと議論して欲しい,マスコミで取り上げて欲しいと考えているのは私だけではないと思います。
総理が「国難」とまでいっているのだからこそ,マスコミが取り上げるべき課題はいくらでもあるはずです。安保法制は成立施行されてしまったから終わり,原子力規制委員会が審査し,地元同意がとれれば終わりではなく,きちんと報道して欲しいと思います。
東京出張
銀行のカードローン
カードローン貸し過ぎ調査 銀行、高金利で注力 金融庁改善促す
金融庁が、銀行の個人向けカードローンの増加に目を光らせている。返済能力を超える過剰な融資が行われている恐れがあり、審査手法などの実態調査を始めた。日銀の金融緩和で住宅ローンなどの貸出金利が低下する中、銀行は高い利ざやが期待できるカードローンに注力してきたが、金融庁は調査を通じて問題があれば改善を促す考えだ。
カードローンは使い道に制限がなく、無担保で借りられる。日銀によると、2016年12月の国内銀行のカードローンなどの貸出残高は、前年末より約1割多い5兆4377億円だった。
金利は借りる人の条件で異なるが、高い場合は年十数%にも上る。年1%を切る水準の住宅ローンなどに比べて魅力的で、多くの銀行が事業を拡充している。
ただ増加の裏には利用者への行き過ぎた貸し出しもあるとみられ、日本弁護士連合会は昨年、過剰な融資の防止を求める意見書を金融庁などに提出した。日弁連によると、収入のない人が収入証明を求められることなく300万円借りるケースなどが起きているという。
こうした状況を受けて、金融庁は大手行や全国の地方銀行を対象に、カードローンの実態調査に乗り出した。審査や宣伝手法についてヒアリングなどを行い、問題がある銀行には自主的に改善してもらう狙いだ。
かつて消費者金融を中心に複数の業者から借金を重ね多重債務に苦しむ人が増加。貸金業法が改正され、借入残高が年収の3分の1を超える貸し付けを原則禁止する規制が導入された。
しかし、この規制は銀行は対象外。金融庁や日弁連などには、銀行カードローンによる借り入れが増えれば多重債務問題が再燃しかねないとの危機感がある。
銀行側は対応を急いでいる。全国銀行協会の国部毅会長(三井住友銀行頭取)は2月の記者会見で、「検討部会で、広告宣伝を実施する場合は、改正貸金業法の趣旨を踏まえて適切な表示に努めるよう周知を行っている」などと強調した。
ある金融庁幹部は「多重債務などの問題が起きないような体制をとってもらうことが重要だ」と話した。(中村智隆)