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松尾法律事務所
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法案通れば報道忘れる?

2017-09-28
安倍総理が解散をし,来月には総選挙が行われます。マスコミでは,どの党ができるだの,どの党から新しい党に移るだのといった報道が繰り返されています。 確かに,総選挙後,どういう人たちが手を組んで政治をやっていくつもりなのか,国民へ分かりやすく提示することは意味があると思います。
しかし,それ以上に,どの政治家に投票すれば,どのような政策をとってくれることになるのか,政策の観点から判断することこそが重要であり,そのことが分かるようにマスコミには報道して欲しいと思いますが,期待に反する報道ばかりです。
安倍総理は今回の解散を「国難突破解散」と銘打って記者会見で説明したとのことです。そして,その記者会見のなかで「我が国を飛び越える弾道ミサイルの相次ぐ発射、核実験の強行、北朝鮮による挑発はどんどんエスカレートし、その脅威はまさに現実のものとなっています。」とも発言したそうです。
確かに,ミサイルの発射のたびごとに東日本ではJアラートがけたたましく鳴り響き,九州の官公庁や学校でも,Jアラート発令の際の防災訓練がなされていっているようです。あたかも,現代の「空襲警報発令」状態といっても過言ではありません。
そうすると,国民としては,このような「空襲警報発令」に近い状態で,①あれだけ成立前は騒がれていた安保法制によって,集団的自衛権の行使はどうなるのだろうか,②現実的な脅威が存在していると総理がいっている状況なのに,原発を動かし続けていいのだろうか,といったことがとても不安であり,国民にとって分かるかたちでの議論をして欲しい,マスコミ報道をして欲しいと思うのではないでしょうか。
国民のなかでは,「国難」だからこそ,アメリカと軍事的同盟を結束させ,アメリカの軍事的圧力を指示すべきとの考えを持っている方もいると思いますし,「国難」だからこそ,何をするか分からない人が大統領になっている国とともに集団的自衛権の行使など絶対にしたくないと考える人も数多くいると思います。この段階で「国難突破解散」をしたのですから,集団的自衛権の行使が容認されたのは,現在の「国難」に直面する前だったということになるのだと思います。それでも,あれだけ国論を二分して,強い反対運動がありました。そうだとすると,「国難」の今こそ,マスコミは,今一度,集団的自衛権の行使をすることについて争点として提示をし,政策の違いを明らかにさせるべきなのではないでしょうか。
また,最も地震の少ない地域の一つとされた熊本でも,昨年あのような大地震が発生しました。原発が設置された地域で,大地震が起きる可能性のない場所など日本国内のどこにもありません。私の居るところから最も近い伊方原発に至っては,中央構造線と呼ばれる大規模な活断層の間近に設置されています。さらにそのうえ,安倍首相は,「現実の脅威」があるとまでいっているのに,原発を動かす方向で進めていって良いのでしょうか。原発を攻撃されれば,日本は壊滅的なダメージを受けることになってしまいます。今回の「国難」の関係でも,原発をきちんと議論して欲しい,マスコミで取り上げて欲しいと考えているのは私だけではないと思います。
はっきり言って,誰と誰がくっつく,誰と誰が別れるということばかり一生懸命報道するのって,ワイドショーでの芸能人の交際・結婚・離婚などの報道とあんまり変わらない気がしてしまいます。
総理が「国難」とまでいっているのだからこそ,マスコミが取り上げるべき課題はいくらでもあるはずです。安保法制は成立施行されてしまったから終わり,原子力規制委員会が審査し,地元同意がとれれば終わりではなく,きちんと報道して欲しいと思います。

東京出張

2017-06-30
日本弁護士連合会の委員になっている関係などで、頻繁に東京出張があります。
今週は3日目です。来週も1日、東京に来る用事があります。
どうでも良い会議ならサボるのですが、勉強になることが多いので参加せざるをえないという感じです。
 
今日は、少年院に関する意見交換です。大分県内には2つ少年院があり、中津にも少年院があります。
少年院の職員の方は、熱心に取り組まれていると感じています。
私がかつて付添人を担当した方で、少年院を出てから何年も経つのに、「少年院での経験はとても貴重だった。少年院の先生の言葉を胸に、今もがんばっている」としみじみ言う方もいます。
犯罪を犯すことは悪いことですが、どうせ、一定期間施設に入れられるなら、刑務所より絶対に少年院の方が良いと常々思っています。その方がやり直しのため役立つと思います。

銀行のカードローン

2017-03-07
 このブログの昨年10月11日に「銀行のサラ金化」との題で銀行による過剰貸付の問題を書きました。これについては,やはり社会問題化していて,金融庁も問題視しているようですね。
 

カードローン貸し過ぎ調査 銀行、高金利で注力 金融庁改善促す

 金融庁が、銀行の個人向けカードローンの増加に目を光らせている。返済能力を超える過剰な融資が行われている恐れがあり、審査手法などの実態調査を始めた。日銀の金融緩和で住宅ローンなどの貸出金利が低下する中、銀行は高い利ざやが期待できるカードローンに注力してきたが、金融庁は調査を通じて問題があれば改善を促す考えだ。
 カードローンは使い道に制限がなく、無担保で借りられる。日銀によると、2016年12月の国内銀行のカードローンなどの貸出残高は、前年末より約1割多い5兆4377億円だった。
 金利は借りる人の条件で異なるが、高い場合は年十数%にも上る。年1%を切る水準の住宅ローンなどに比べて魅力的で、多くの銀行が事業を拡充している。
 ただ増加の裏には利用者への行き過ぎた貸し出しもあるとみられ、日本弁護士連合会は昨年、過剰な融資の防止を求める意見書を金融庁などに提出した。日弁連によると、収入のない人が収入証明を求められることなく300万円借りるケースなどが起きているという。
 こうした状況を受けて、金融庁は大手行や全国の地方銀行を対象に、カードローンの実態調査に乗り出した。審査や宣伝手法についてヒアリングなどを行い、問題がある銀行には自主的に改善してもらう狙いだ。
 かつて消費者金融を中心に複数の業者から借金を重ね多重債務に苦しむ人が増加。貸金業法が改正され、借入残高が年収の3分の1を超える貸し付けを原則禁止する規制が導入された。
 しかし、この規制は銀行は対象外。金融庁や日弁連などには、銀行カードローンによる借り入れが増えれば多重債務問題が再燃しかねないとの危機感がある。
 銀行側は対応を急いでいる。全国銀行協会の国部毅会長(三井住友銀行頭取)は2月の記者会見で、「検討部会で、広告宣伝を実施する場合は、改正貸金業法の趣旨を踏まえて適切な表示に努めるよう周知を行っている」などと強調した。
 ある金融庁幹部は「多重債務などの問題が起きないような体制をとってもらうことが重要だ」と話した。(中村智隆)

弁護士会出前授業―ネットトラブル予防授業

2017-02-23
今年度は私はあまり出前授業に行っていませんが、2月9日に豊府中学校に行ってきました。
内容はネットトラブル予防授業です。
大分県弁護士会では県内の学校に出前授業に行っています。教育関係者の方は、ぜひご利用ください。

大分県弁・九弁連共催「死刑廃止を考える」シンポジウム

2017-02-22
先週土曜日のことですが、下記のシンポに参加しました。
このブログでも書いた昨年4月に日弁連で上映された映画も上映されました。
内容もとても良かったのですが、弁護士以外の参加者も多く、参加者の多さがうれしい誤算でした。
「死刑廃止を考える」連続シンポジウム~遺族感情と社会感情(世論)~
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